ドモヽ(´Д` ) ( ´Д`)ノドモ zknsです。

今日は珍しくコミックのレビューです。しかもあろうことかエロ漫画です。

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Kindleで漫画読むのはほんとまずいですよ。まずい。
どんどん買っちゃうのでなるべく買わないようにしてるんですが、このコミックはやばかったです。困る。

あらすじ

タイトルだけを見ると、売春モノのなんとやらみたいな話に思えますが、いい意味で大きく期待を裏切られます。

このストーリーの中で軸となる人物は3人、いずれも同じ大学に通う19歳。

一人は、幼い頃から「男っぽい」で通してきた、おしゃれも知らない女の子。
一人は、女装癖のある美男子。
一人は、「15歳・美少女」の自分を装い売春する女の子。

この3人の出会いによって、運命が複雑に絡み合ってストーリーが進んでいきます。

話が進むにつれて重苦しい雰囲気になっていきますが、全8巻で終わるので適度なボリュームだと思います。

ざっくり感想

とにかく作画・構成が秀逸

まずは、作画の秀逸さ。
登場人物全員が服装などが変わってもちゃんと判別できるように顔が書き分けられていて、しかもちゃんと男に見える、女に見えるというのが凄い。

ストーリー構成もスピード感があって、ダレたり飽きたりしません。
最後もきちんとまとめられていてスッキリ出来ます。あのキャラどうなったの?それってどうなの?というモヤッと感が全然残らなかった。

漫画家さんはまだまだ無名なようですが、もっと売れてもいいと本当に思います。

感想

この話は「女の子になりたい」3人の話なんですが、「ありのままを受け入れる」ことの本質はなんなのかを深く考えさせられる本でした。
19歳という性が揺れ動く時期に、自分のあり方を「これでいいのか」と不安に思い試行錯誤しながら、それでも理想でありたいともがく。

特に「今の自分が理想の女の子でいられるのは19歳まで」と思っている二人と、「かわいい女の子でいられるのは19歳までなのに、男っぽいを通している子」の対比がとてもつらい。

多くの女性は、いわゆる「賞味期限」に追われ続ける身として、この本は「今、自分にできる全力を尽くしているか」を訴えかける良書だと私は思いました。

このレビューを書いている今も自分は、刻一刻と近づいている自分の「賞味期限」に誠実に生きているか?
自分はいつ「賞味期限」が切れてしまうのか?
自分の思い描く自分でいられるのはいつまでなのか?

そんなことを数日考え込んでしまいました。

ちなみに

わりとがっつりエロ本です。

Kindleで背後に気をつけながら読むのがおすすめです。物理の書籍より少しだけ安いです。